みんなの物語を生み出すための「問う」仕組み

みんなの物語を生み出すための「問う」仕組み

私、独立してすぐ何の商品もないときから

自分しかいないのにクレド作成しててw

ほんとこういう話が好きで、時を忘れる。

佐宗邦威氏著『理念経営2.0』

自由に働ける環境にあるのに、

「わざわざ群れで働く意味はあるんだろうか?」

会社は「利益を生み出す場」と捉えた企業の

の動力は、数値目標の設定とインセンティブ。

これからの企業のあり方は「意義を生み出す場」

そこに必要なのが企業理念。

これからの企業理念は「社長の誓い」ではなく、「みんなの物語」の源泉。

だから組織の中の暗黙裡に存在する思想を掘り起こし言語化する必要がある。

よくね、「うちの社員はそんなこと考えていないし、話せる雰囲気でもない」

という声も聞くんだけど。

私が関与した先で、自分たちの存在意義について何も語れなかった組織は存在しない。

ただ、これまでそれを真剣に考え、適切な問いを投げかけられ、話をする場がなかっただけ。

自分の人生の意義について語る機会が、

そいういうことを話せる相手が、

会社のメンバーとじっくり語り合った経験が、

あるだろうか?

それができる人生は幸せだ。

みんなで和気あいあいと実施するワークショップの裏には、

私たちはどこから来て、どこに向かうのか?

だから私たちは今何を始めるのか?

過去と未来と現在をつなぎ直すことで

現在の「意味づけ」をし、

長いスパンを見据えたビジョンを考え

時間軸を長くすることで、利己から利他へと

自然に意識変容が起こるように、との意図がある。

多様性が尊重される時代の中で、

組織の共通の価値観=バリューを定義していなければ、意思決定は難しい。

判断の背景が明示されれば

パワーバランスがフラットになるため

コミュニケーションコストが劇的に減少する。

組織の中で同じ問いを共有できれば、

働く人は自らのアイデンティティをそこに見出す。

そうすれば企業はもはや単なる「生計を立てる場」である以上に「意義をつくる場」になる。

組織としての豊かさや深みは、

各メンバーが自分なりに考え、試行錯誤し、

出してきた思考の総量で決まる。

それこそが人と組織の未来をつくるための

最も重要な経営資源。

私たちはなぜ群れるのか?

理念経営2.0の核心は「問い」にある。

「みんなの物語」が生まれてくるための

「問う仕組み」をデザインすること。

一人ひとりがそこで働く意味を語れる職場。

何て面白いんだろう。